杭打ち測定
- 「杭打ち測定」は、現場の設計図面に基づき杭打ち点(測設点)を本体に事前に入力し、現地でその位置を指し示します。
- ターゲットには通常ミニプリズムを使用します。付属の1.5インチプリズムをピンポールと組合わせてご使用ください。
- ノンプリでも測定できますが、地面への直接の照射は距離が離れるほどポイントが大きくなり、誤差が大きくなります。
6.4.1 距離と角度による杭打ち測定
基準方向からの水平角と器械点からの距離に基づいて測点を求めます(求点)。
①キーボードのキーを押します。
②F1キー「杭打距離と角度」を押します
③それぞれ入力し、F5キーを押します。
・水平距離(m) ・・・器械本体から求点までの水平距離
・水平角(R or L)・・・基準方向から求点までの角度
④視準したターゲットと求点との間の角度差が表示されます。
左右の矢印はターゲットを移動させる方向を示します。
:器械から見て、ターゲットを左に動かします。
:器械から見て、ターゲットを右に動かします。
⑤ディスプレイ上に表示されている、角度差を「0°00’00 ”」まで本体を回転させます。
その角度差が±30″以内の場合、と表示されます。
⑥ターゲットを視準し、F5キーを押して距離測定を開始します。
ターゲットと求める測点の間の水平距離差が表示されます。
上下の矢印はターゲットを移動させる方向を示します。
:器械から見て、ターゲットを手前に動かします。
:器械から見て、ターゲットを遠くに動かします。
- F1キーを「トラッキング」に設定し測定すると、測定結果がリアルタイムで表示します。
⑦水平距離の差が「0.000m」になるまでターゲットを前後に動かします。
水平距離の差が±0.010m 以内の場合が表示されます。
⑧角度差及び距離差が「0」又は許容値内に入ったらキーボードのキーを押して、この求点の杭打ち測定を終了します。
次の求点の測定に移行します。
6.4.2 座標からの杭打ち測定
●座標測定における杭打ち測定は、座標で求める測点(求点)を杭打ちするための測定です。
求点の座標を入力すると、本体は基準方向から求点までの水平角度、水平距離、高低差を計算します。
- Z座標が必要な場合には、視準高の変わらないポール等にターゲットを取り付けて同じ高さにすることをおすすめします。
①キーボードのキーを押す。
②「杭打ちモードの選択」画面のメニューで、F2キー「杭打座標」を押します。
③F1キー「器械点設定」を選択し、器械点座標と器械点の高さを入力します。
- 詳細は 「6.3 座標を測る」をお読みください。
- 「座標測定モード」または「角度測定モード」を使用して「器械点」「方向角」が既に設定済の場合、このステップは省略できます。
④F2キー「後視点設定」を押し、F2キー「後視点座標入力」を選択します。
⑤後視点の座標をXbs(m)、Ybs(m)を順番に入力し、F5キーを押します。
⑥後視点を視準してF5キーを押します。
- 詳細は「6.3.3 <後視点(BS)座標の入力>」をお読みください。
⑦F3キー「杭打開始」を押し、求点の座標(Xp、Yp、Zp)を入力します。
F5キーを押します。
- 平面座標のみを設定する場合、Zpの入力は不要です。
- F1キーを押して、点名を入力すると、測点座標を本体メモリから呼び出すことができます。
- 詳細は「6.3.2 器械のメモリに登録されている座標データを読み込む場合 」をお読みください。
- F4キーを押して、入力座標データを本体メモリに記録することができます。
⑧ターゲットの高さ(視準高)を入力し、F5キーを押します。
- 平面座標のみを杭打ちする場合、このステップは省略できます。
⑨「6.4.1 距離と角度による杭打ち測定」と同様の手順に従い、杭打ち測定を終了します。
- 視準高と器械高が変わったら、F3キーを押して再度入力します。
- F4キーを押すと、現在の座標と杭打ちする測点の座標差を確認できます。
⑩高さが必要な場合には「高低差」に表示されている値を確認します。
:ターゲットを上に動かします。
:ターゲットを下に動かします。
- 高さの差分が0.000mになるまで、ターゲットを上下に動かします。
- 高さの差分が0.010m以内になると、の矢印が同時に表示されます。
6.4.3 座標杭打ち測定における縮尺補正
●本製品は、縮尺係数を設定することにより、平均標高を考慮した投影距離の補正を行います。
①「杭打ちモード選択画面」からF2キー「杭打座標」を選択します。
② F 5 キーを押して「杭打座標」画面< 2 / 2 >に移行します。
③F1 キー「縮尺補正」を押します。
④縮尺補正を反映するためには、F2キー「On」を押します。
*初期設定では「Off」になっています。
- 縮尺係数は、パラメーター設定でも設定できます。
詳細は「10.1.2 縮尺係数」をお読みください。
製品取扱説明書の改善に役立てるため
ご協力をお願いいたします。
この記事は問題解決に役に立ちましたか?