三脚と本製品の据え付け

注意

  • 三脚は各部の点検を行ってから使用してください。
  • 本製品を三脚に固定するときは、定芯桿(ていしんかん)を確実に締めてください。不確実だと器械が落下して、ケガをする恐れがあります。
  • 三脚を立てるときは、脚元に人の手・足がないことを確かめてください。手・足を突き刺して、ケガをする恐れがあります。
  • 器械をのせた三脚は、脚の固定ネジを確実に締めてください。不確実だと三脚が倒れ、ケガをする恐れがあります。
  • 移動するときは必ず三脚から本体を取り外してください。
  • 三脚を持ち運びする際は、脚の固定ネジを確実に締めてください。ゆるんでいると脚が伸び、ケガをする恐れがあります。
  • 三脚の石突きを人に向けて持ち運ばないでください。人に当たり、ケガをする恐れがあります。

3.6.1 本体と三脚の設置

①三脚の脚を伸ばし、等間隔になるように開き、三脚の脚固定ネジを仮締めします。

このとき脚頭が水平で、「測点」が三脚脚頭の孔のほぼ真下にあるように設置します。

②石突きを踏みこんで、脚をしっかり地面に固定します。

③脚頭に器械を載せ、定芯桿(ていしんかん)を締めて固定します。

④本体の間から、整準台の円形気泡管をのぞきます。

気泡が気泡管のほぼ中央になるよう、三脚の脚長さで調整し、三脚の脚固定ネジをしっかりと締めます。

3.6.2 円形気泡管で器械の整準をする

●円形気泡管の微調整はこちらの方法で行います。

①整準ネジA、Bと平行になる位置に立ちます。

②本体の間から整準台の円形気泡管をのぞきます。
整準ネジA、Bを下図のように一緒に回し、気泡が左右の中央に来るようにします。

③整準ネジCを回して前後方向についても気泡を中心に入れます。

キーを押し、電源を入れます。ピープ音が鳴りセルフチェックを実行します。
その後、画面上に品番・ソフトウエアバージョン・シリアルNo.を表示します。

  • 電源オン時、一瞬レーザー求心とレーザーポイント光が照射されます。

⑤製品が起動した後キーを長押しし、レーザ求心をオンにします。

この時、レーザー求心と測点の位置が大きくずれている場合は、三脚の位置の据え付け直しが必要です。

  • レーザー求心がオンの状態で、キーを長押しすると、レーザー求心はオフとなります。

3.6.3 棒気泡管で器械の整準をする

①棒気泡管と整準ネジA、Bと平行になる位置に立ちます。

②整準ネジA、Bを下図のように一緒に回し、気泡が左右の中央に来るようにします。

③気泡が中央になったら、水平固定ネジを緩めて器械本体を90°回転させます。

④整準ネジCを回して気泡を中央に寄せます。

気泡管は左側

⑤再度90°方向に器械本体を回転させ、気泡の位置がずれていなければOKです。

3.6.4 シフティング機構で求心位置を合わせる

①本製品の整準後、レーザー求心が測点からずれている場合、シフティング固定ネジをゆるめてレーザー求心が測点の真上に来るように調整します。

  • シフティング機構の調整範囲で合わせられない場合、三脚定芯桿をゆるめて本体全体をスライドさせて調整することもできます。

②位置が確定したら、シフティング固定ネジおよび三脚の定芯桿がしっかりと締まっていることを確認してください。

③本製品を90°ずつ回転させ、どの方向でも気泡が同じ位置になることを確かめます。

④棒気泡管がズレる場合は、3.6.2〜3.6.3 の作業を繰り返してください。

⑤位置確定後に本体を回転させて求心がズレないことを確認してください。

問題が無ければキーを長押しして、レーザー求心をオフにします。

☞レーザー求心の許容精度は1.5m高さで2mm以内です。

3.6.5 電子気泡管でより高精度に合わせる

●より精度の高い測定を行うには、電子気泡管を使用した整準を行います。

①電源オン後、ディスプレイには「距離測定」画面が立ち上がります。

キーを押して「角度測定モード」に入ります。
F2キーを押して電子気泡管を表示します。

③棒気泡管と同様に整準ネジA、B、Cを使い気泡が左右の中央に来ればOKです。

3.6.6 傾斜角補正のオン・オフ

●本製品には傾斜角補正機構が搭載されており、機器の傾きによる誤差を補正します。

①3.6.5③の画面で、F3キー、F4キー
F5キーのいずれかを押して、補正機能をオンまたはオフにします。

キーを押して「角度測定モード」画面に戻ります。

  • 通常の使用ではF5キーを押して使用することをおすすめします。
  • ディスプレイに「チルト範囲外」と表示される場合、傾斜補正範囲(±3°)を超えていて器械本体が水平でないことを示しています。もう一度整準しなおしてください。
  • 振動や強風により角度表示がばらつくことがあります。器械本体内の傾斜センサーが揺れることによる現象です。その場合、測定前に傾斜角補正をにした測定をおすすめします。
  • 電源投入後に自動的に立ち上がる傾斜補正方法を設定・変更するには、「10.機器のパラメータの設定」をお読みください。

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更新情報
  • 2021.04.08
    仕様ページを公開いたしました
  • 2021.01.29
    TT-N45マニュアルサイト 開設いたしました
  • 2021.01.08
    TT-N45マニュアルサイト 暫定版を公開いたしました
  • 2020.11.04
    TT-N45マニュアルサイト サンプル記事を公開いたしました
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