後視点を設定、記録する
●「後視点(BS)」は水平角を測るための基準とする点です。
●後視点を設定する方法は、2種類あります。
(a.)方向角を直接入力する
(b.)後視点の座標から計算する
【準備】設定前に、事前に「後視点(BS)」の角度、もしくは「座標」を確認しておきます。あるいは、新期に設定するターゲット(視準点)を後視点とします。
①「5.2 器械点データの設定」からの続きで、「データ記録<1/2>」画面となっていることを確認します。
②F2キー「後視点設定」を押します。
5.3.1 方向角を直接入力する
●あらかじめ図面上から後視点の方向角が分かっている場合の入力方法です。
①F1キー「方向角入力」を選択します。
②方向角を入力します。
「45°00′00″」の場合は「45.0000」と入力し、
F5キーを押します。
③後視点に正確に視準を合わせ、F1キーを押します。
- 「後視点」の角度の確認のみで記録の必要が無い場合はF5キーを押します。
- F4キーを押すと、入力をキャンセルし、「データ記録<1/2>」画面に戻ります。
④「点名入力」画面に切り替わります。
テンキーを使用して「点名」を入力します。
入力後キーで下段の「コード:」にカーソルを移動します。
⑤テンキーを使用して「コード」を入力します。
「コード」には記録したい属性情報などを入力できます。
例)「KITA」「KABE」「DENTCHU」など
入力後キーで下段の「視準高(m)」にカーソルを移動します。
⑥ターゲットのZ座標も一緒に求める場合は「視準高(m)」を入力します。
- ノンプリ測定の場合、「0」と入力してください。
⑦入力後、F5キーを押すと、後視点の座標が記録されます。
⑧もう一度F5キーを押すと、「データ記録<1/2>」画面に戻ります。
5.3.2 後視点(BS)座標の入力
●後視点座標の入力方法は、次の2つがあります。それぞれ使用する項をお読みください。
①あらかじめ図面や測定値から後視点(BS)の座標が分かっている場合
②本体メモリから座標データを読み込んで設定する場合
■あらかじめ図面や測定値から後視点(BS)の座標値が分かっている場合
①F2キー「後視点座標入力」を選択します。
②後視点座標(X・Y)を入力します。
X座標入力後、Y座標にカーソルを移動するにはキーを押します。
入力後、F5キーを押します。
- 本体メモリから座標データを読み込んで設定する場合にはF1キーより該当の点名を検索し選択します。
- 検索方法は次項「本体メモリから座標データを読み込んで設定する場合」をお読みください。
③「後視点視準」と表示されます。後視点を正確に視準し、F1キーを押します。
- 測定が不要の場合には、F5キーを押します。
④テンキーを使用して「点名」「コード」「視準高(m)」を入力し、F5キーを押します。
⑤再度F5キーを押して終了です。
■本体メモリから座標データを読み込んで設定する場合
①F1キーを押します。「座標データの検索」画面になります。
- 「現場ファイル」名があっていれば、F3キーを押し、登録されている点名が表示されます。
- 検索場所の「現場ファイル」名が違う場合は、まずF2キーを押します。続けてF3キー「現場リスト」を押し、登録されている「現場ファイル」を表示させます。
②キーで、目的の点名(座標)を選択し、F5キーを押します。
X・Y座標が表示されます。そのままF5キーを押します。
③「後視点視準」と表示されます。後視点を正確に視準し、F2キーを押します。
- 測定が不要の場合には、F5キーを押します。
④測定が終了すると、「器械点」と「後視点」とのメモリ上の距離と実測値の距離差を表示します。
下図の場合、その差が「0.007m」です。
「方向角を設定しますか?」と表示されます。
- 問題が無ければ、F5キーを押します。
- 再測定が必要な場合には、F3キーを押して再度測定します。
⑤「データ記録<1/2>」画面に戻ります。
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