角度を測る
①キーボードのキーを押して「角度測定モード」に入ります。
角度測定に関する機能は2ページあり、F5キーを押すことで、「P1」から「P2」へ切替えができます。
- 測定の前に電源オンの状態で、本体が水平でレーザー求心が器械点の上に正確に設置されているか再度確認してください。 位置がずれている場合、「3.6 三脚と器械の据え付け」を再度行ってください。
目次
6.2.1 2点間の夾角測定(水平角0°設定)
●夾角とは、器械点と測点(ターゲット)を結ぶ2つの直線を挟む角度です。
●機能を使用して、2点間の夾角を測定します。
●上図の場合、1点目を基準の0°として、2点目までの角度を測ります。
①望遠鏡固定つまみと水平固定つまみをゆるめ、1点目のターゲット近くまで望遠鏡と器械本体を回転させます。
②ターゲットの近くの位置まできたら望遠鏡固定つまみと水平固定つまみを締め、それぞれの微動つまみ側を使用してターゲットを視準します。
③1点目(点A)のターゲットが視準できたら、F1キーを押します。
④F5キーを押すと視準した方向が、「0°00′00″」として設定されます。
⑤ ①②と同様にして2点目(点B)のターゲットを視準します。
表示された水平角が、点Aー点B 2点間の夾角です。
6.2.2 レーザー照準機能
●屋内や近距離環境下で測る位置を視認するためにレーザー光を照射することができます。 (日中明るい環境下では見えません)
①「角度測定」画面でF5キーを押してP2画面にします。
②F4キーを押すとレーザーが照射オンします。
③もう一度F4キーを押すと照射オフします。
注意
使用を終了したら必ずレーザー照射をオフにしてください。
6.2.3 水平角の設定
●水平角に任意の角度を設定し、そこからの角度を測定することができます。
●下図の場合、点Aに任意の角度(例 61°12′20″)を入力し、その角度を基準に測定を行います。
①「角度測定」画面でF5キーを押してP2画面にします。
②ターゲットを視準し、F3キーを押します。
③設定したい水平角の数値を入力します。
例) 61°12′20″の場合、61.1220と入力します。
④入力した値が正しいことを確認し、F5キーを押します。
⑤「角度測定」画面に戻り、現在の水平角に「61°12′20″」と表示されます。
⑥この値を角度の基準として測定を行います。
6.2.4 水平角を固定(ホールド)して角度を設定する
●表示されている水平角で値をホールド(固定)します。望遠鏡を任意の方向へ向けて(解除)を押します。その地点から(固定)した値で測定を再開することができます。
①水平固定つまみをゆるめ、目的の水平角まで本体を回転させて視準します。
②F3キーを押します。
現在表示されている値(例:61°12′20″)で水平角が固定されます。
③測定を開始するには次のターゲットを視準してから F5キーを押します。
- F3キーを押すと角度は固定されません。
④水平角の固定が解除され、(61°12′20″)から測定を開始します。
6.2.5 右回り、左回りの選択
●水平角を「右回り」か「左回り」に選択可能です。
●初期設定は、「右回り」となっています。ディスプレイには「水平角(R)」と表示されます。
①F5キーを押してP2画面にします。
②F1キーを押すことで、左回りに変更されます。
ディスプレイには「水平角(L)」と表示されます。
③右回りに戻す場合も同様の方法を行ってください。
6.2.6 勾配表示
●鉛直角(Z)を「角度表示」から「パーセント表示」に切替えできます。
①角度表示画面でF4キーを押します。
「鉛直角(Z)」表示が「鉛直角(%)」の勾配表示となります。
※鉛直角が「20°〜340°」、「160°〜200°」の場合は勾配表示しません。
②角度表示に戻すには再度F4キーを押します。
6.2.7 倍角測定
●より正確な水平角を求める場合には、倍角測定を行います。
①F5キーを押してP2画面にします。
②F2キーを押して、倍角測定を開始します。
③「1点目を視準OK?」と表示されます。
1点目のターゲットに十字線を合わせてF5キーを押します。
- 視準をやり直す場合は、F1キーを押します。
- 作業を中止する場合は、キーを押します。
④「2点目を視準OK?」と表示されます。
2点目のターゲットを視準しF5キーを押すと、2点間の夾角が表示されます。
⑤2巡目の測定を行います。このとき合計値には1巡目を終了した「1」表示がされます。
「1点目を視準OK?」と表示されます。
1番目のターゲットを再度視準し、F5キーを押します。
⑥「2点目を視準OK?」と表示されます。
2番目のターゲットを再度視準しF5キーを押します。
⑦ディスプレイの上段に水平角の合計値(累積値)と倍角回数、下段に平均値が表示されます。
さらに倍角測定を継続するには、⑤および⑥の測定を繰返します。
⑧終了するには、キーを押します。
- 倍角測定の最大測定回数は10回です。
- 制限値30″を超えると「不適切です」というエラーメッセージが表示されます。
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