座標を測る
測定開始前の「現場の選択」「器械点の設定」が必要です。
初めてデータ記録を行う方は「5.データ記録モード」を使用して測定・記録してください。
●座標測定をする場合、「器械点の座標」と「後視点の方向角」を入力して座標系を確立する必要があります。
●Z座標が必要な場合は、「器械高」および「視準高」も入力する必要があります。
●この項での測定では測定結果の記録はされません。
●「座標測定モード」画面が表示されているときにF1キーまたはキーを押すと測定を開始します。
●測定を終了するとターゲットの座標値が表示されます。
①キーボードのキーを押して「座標測定モード」に入ります。
②はじめにF2キーで
「器械点設定」「後視点設定」「視準高入力」の設定を行います。
目次
6.3.1 器械点を新規に登録する
<器械点データの入力>
①座標測定モードでF2キーを押します。
②F1キー「器械点設定」を押すと、器械点座標入力画面に入ります。
③X0(m)、Y0(m)、Z0(m)の器械点座標を入力し、F4キーを押します。
④「現場」ファイルが作成されていない場合、「新規現場作成」画面が表示されます。
テンキーを使用して現場名称の入力をしてください。
「5.1 現場を作成・選択する」をお読みください。
- 既に現場ファイルが作成されている場合、データは直前に使用していた「現場」に自動的に記録されます。
変更する場合は次項の「点名の入力」時のF2キーから行ってください。
<点名の入力>
⑤テンキーを使用して「点名」を入力します。
入力後キーで下段の「コード」にカーソルを移動します。
<コードの入力>
⑥テンキーを使用して「コード」を入力します。
「コード」には記録したい属性情報などを入力できます。
例)「ROMEN」「KABE」「SHISETSU」など
入力後キーで下段の「器械高」にカーソルを移動します。
☞「8.3.1コードの入力」であらかじめ登録しておくと下図のようにが表示され、F4キーを押すと一覧から選択できます。
キーを使い使用したいコードを選択し、F5キーを押して確定します。
<器械高の入力>
⑦「器械高(m)」を入力します。
器械高は下部ポイントから機器側面の器械高マークまでの垂直高さです。
コンベックスやレーザー距離計を使用して測定します。
⑧入力後、F5キーを押すと「データ保存中」と表示され、器械点の座標が記録されます。
⑨再度、登録した「器械点」の座標が表示されます。
間違いが無ければ再度F5キーを押して「器械点」の設定を完了します。
6.3.2 器械のメモリに登録されている座標データを読み込む場合
①F1キーを押します。
②ファイルの現場名が検索したい現場であることを確認します。
・現場ファイル名が合っている場合
- F3キーを押します。キーで点名を選択後F5キーを押します。
- 点名の後ろに(器械)(座標)(既知)と記載があるものしか選択できません。
- X、Y、Zの座標値が表示されるので、F5キーを押し、<器械高の入力>を行います。
- 入力後「座標測定/設定」画面に戻ります。
- 入力した器械点データは電源を切った後も器械点データを更新しない限り維持されます。
・現場ファイル名が異なる場合
- F2キーを押します。
- F3キー「現場リスト」を押し、キーを使用して検索したい現場を選択し、F5キーを押します。
- 以降は<現場ファイル名が合っている場合>と同様です。
6.3.3 後視点を設定する
<方向角を入力する>
あらかじめ図面上から器械点に対して後視点の方向角が分かっている場合、
①F1キー「方向角入力」を選択します。
②方向角を入力します。
「45°00′00″」の場合は「45.0000」と入力し、F5キーを押します。
③「後視点視準」と表示されます。後視点を正確に視準し、F1キーを押します。
「点名入力」画面に切り替わります。
- 「後視点」の角度の確認のみで記録の必要が無い場合はF5キーを押します。
- F4キーを押すと、入力をキャンセルし、「座標測定/設定」画面に戻ります。
④テンキーを使用して「点名」、「コード」を入力します。
「コード」には記録したい属性情報などを入力できます。
例)「KITA」「KABE」「DENTCHU」など
入力後キーで下段の「視準高(m)」にカーソルを移動します。
⑤「視準高(m)」を入力します。
「視準高(m)」はピンポールの石突き先端からプリズム中心までの高さです。
- ノンプリ測定の場合、「0」を入力します。
⑥入力後、F5キーを押すと、後視点の座標が記録されます。
⑦もう一度F5キー「座標測定/設定」画面に戻ります。
<後視点(BS)座標の入力>
座標の入力方法は次の2つの方法があります。それぞれ使用する項をお読みください。
(a.)あらかじめ図面や測定値から後視点(BS)の座標が分かっている場合
(b.)本体メモリから座標データを読込んで設定する場合
(a.)あらかじめ図面や測定値から後視点(BS)の座標値が分かっている場合
①F2キー「後視点座標入力」を選択します。
②後視点座標(Xbs、Ybs)を入力します。
X座標入力後、Y座標にカーソルを移動するにはキーを押します。
入力後、F5キーを押します。
③「後視点視準」と表示されます。
後視点を正確に視準し、F1キーを押します。
- 測定が不要の場合には、F5キーを押します。
④テンキーを使用して「点名」「コード」「視準高(m)」を入力し、F5キーを押します。
- ノンプリ測定の場合、「0」を入力します。
⑤再度F5キーを押して終了です。
(b.)本体メモリから座標データを読み込んで設定する場合
①F1キーを押します。
「座標データの検索」画面になります。
- 「現場ファイル名」が合っていれば、F3キーを押し、登録されている点名が表示されます。
- 「現場ファイル名」が違う場合は、まずF2キーを押し、続けてF3キー「現場リスト」を押します。
②キーで、目的の点名(座標)(既知)を選択し、F5キーを押します。
X・Y座標が表示されます。そのままF5キーを押します。
③「後視点視準」と表示されます。後視点を正確に視準し、F2キーを押します。
- 測定が不要の場合には、F5キーを押します。
④測定が終了すると、「器械点」と「後視点」とのメモリ上の距離と実測値の距離差を表示します。
下図の場合、その差が「0.007m」です。
「方向角を設定しますか?」と表示されます。
- 問題がなければ、F5キーを押します。
- 再測定が必要な場合には、F3キーを押して再度測定します。
⑤「座標測定/設定」画面に戻ります。
6.3.4 視準高を入力する(プリズムを使用した測定時)
ターゲットのZ座標を測定する場合には、プリズムの高さを入力する必要があります。
①座標測定モード画面のF2キーを押す。
②F3キー「視準高入力」を選択する。
③「視準高(m)」を入力後、F5キーを押して設定します。
④すべての入力が終了したらを押して「座標測定モード画面」に戻ります。
■ 視準高・器械高を変更する
●「視準高」の入力は次の操作からも可能です。また「器械高」の入力・修正もできます。
①F5キーを押します。
②数値入力箇所にテンキーを使用して正しい値を入力し、 F5キーを押します。
6.3.5 座標を測定する
①F1キーを押すか、キーボードのキーを押して測定を開始します。
②測定が終了すると、ターゲットの座標値が表示されます。
6.3.6 測定モードでのデータ記録
●USERキーに「測定と記録」を設定することにより、この「測定モード」でもデータの記録ができます。「10.2 USERキーを設定する」をお読みください。
●「測定と記録」を自動的に行います。
●事前に「5.1 現場を作成・選択する」、および「5.2 器械点データを設定・記録する」をしておく必要があります。
●測定直後に約2秒間のみ表示される「データの測定と記録」画面のF1キーを押すことで、
- データ記録先の「現場」を選択できます。
- 「点名」「コード」「視準高(m)」の編集ができます。
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